※追記 区間快速いしかりライナーは、今年3月のダイヤ改正にて運行が終了。約20年に及ぶ歴史に幕を閉じました。以下の記事は運用終了前時点の情報をそのまま修正せずに残してあります。予めご了承下さい。
函館本線の小樽・手稲・札幌 ~ 江別・岩見沢間を走行する区間快速列車で、1988年11月3日より、快速『いしかりライナー』として営業運転が開始されました。
もともとは手稲~札幌~江別間を通しで快速運転していましたが、2001年7月1日より種別を『快速』から『区間快速』へ変更。2007年10月1日ダイヤ改正より、手稲~札幌~江別間の通しでの快速運転が終了となりました。以降、現在まで
・札幌~手稲間で快速運転する小樽発着の列車
・札幌~江別間で快速運転をする手稲・札幌発着の列車
の2パターンの運用となっています。
『区間快速いしかりライナー』概要
運行区間
小樽・手稲・札幌 ~ 江別・岩見沢間
快速運転区間
小樽発着
手稲 ~ 札幌間
手稲・札幌発着
札幌 ~ 江別間
途中停車駅
小樽発着
南小樽 ~ 手稲間の各駅と琴似、札幌から江別 または 岩見沢までの各駅
手稲・札幌発着
手稲 ~ 札幌までの各駅と白石、大麻、野幌、江別からの各駅
使用車両
721系電車
721系5000番台 F-5001編成(小樽駅)
1988年(昭和63年)11月3日に営業運転を開始しました。3両1編成または6両1編成で、車内は極寒仕様ということもあってデッキが備えつけられており、座席は転換クロス式シートとなっています。
731系電車
731系電車(小樽駅)
1996年(平成8年)12月24日に営業運転を開始しました。現在までに3両1編成を基本としており、札幌圏の普通・区間快速で運用されています。また、721系・735系・733系・キハ201系との併結も可能です。
735系電車
735系電車(小樽駅)
2010年(平成22年)、アルミニウム合金製車両の導入を検討するにあたり、導入実績のないJR北海道内の酷寒冷地での走行試験を目的にJR北海道が導入した試作車両です。
3両編成2本(6両)のみの製造となっており、遭遇率が非常に低く、なかなか巡り合う事ができません。基本はベース731系電車と同じで、721系や731系、後述の733系との併結も可能です。
733系電車
733系電車(白石駅)
2012年(平成24年)、札沼線(学園都市線)の桑園駅~北海道医療大学駅間電化開業にあわせ、札幌都市圏の輸送力増強を目的に登場した車両です。3両1編成または6両1編成(3000番台)を基本としており、721系や731系、735系との併結運転も可能です。
キハ201系
キハ201系(白石駅)
が使用され、3両または6両編成で運用されています。キハ201系以外の列車は共通運用となっています。また、731系と併結が可能で、全国で唯一、電車と気動車による協調運転が行われています。さらに、朝夕一往復ずつ、快速『ニセコライナー』が設定されており、小樽以西の直通運転(札幌発着せ朝は蘭越発、夕は倶知安行)を行っています。
いしかりライナーの詳細なダイヤなどは、JR北海道ホームページで調べる事ができます。
2019年10月5日追記
ニュースを見て知ったのですが、JR北海道がいしかりライナーの快速運転を廃止し、全列車を普通列車として運用する事を検討しているとの事です。まだ決定事項ではないのかもしれませんが、学生時代によく利用していただけに衝撃でした。
もしいしかりライナーの区間快速運転が廃止となった場合、札幌~江別間では快速運用がなくなり、全列車が普通列車(各駅停車)となります。札幌~手稲間の快速運用は『エアポート』『ニセコライナー』の2種類ありますが、途中の小樽築港まで快速運転のため、稲穂~朝里間の各駅へ行くには手稲での乗換えが必須となります。
特急の『スーパー』消滅と合わせて簡潔ではありますが記事にしました。よろしければご覧ください。
2019年12月17日追記
先日のダイヤ改正で発表された通り、いしかりライナーの廃止が正式に決定しました。これにより、札幌~小樽間の快速列車は『エアポート』『ニセコライナー』の2種類となり、札幌~江別間については普通列車のみの運用となります。
『いしかりライナー』以外での運用
上記で紹介した列車は、普通列車やいしかりライナー以外での各種快速列車でも運用しています。
普通列車(札幌圏)
快速エアポート(721系・733系)
快速ニセコライナー(キハ201系)
その他
JR北海道では、上記以外にも以下の列車が運行しています。
はこだてライナー(函館エリア:733系1000番台)