このページでは、Microsoft Office Word/Excel (Microsoft 365)でQRコードを作成する方法を紹介します。
本ページでの手順は以下のバージョンで作成しています。
Microsoft Excel 2016(Microsoft 365)
- バージョン:2201 ビルド 16.0.14827.20158) 64 ビット
事前準備(Microsoft Accessを導入していない場合)
Word/Excel上でQRコードを作成する場合、『Microsoft Access 2016』以降、または『Microsoft Access 2016 Runtime』のいずれかを導入する必要があります。
また、作成時に使用する『Microsoft Barcode Control』のバージョンが13以前の場合、QRコードの作成は出来ません。
以下が『Microsoft Access 2016 Runtime』のダウンロードページです。
上記ページからダウンロードおよびインストール作業を行います。
QRコードを作成する
Accessをインストールしたら、早速QRコードを作成してみましょう。
EXCELで作成
Excelを起動します。起動したら、新しいブックまたはQRコードを導入したいブックを選択します。開いたら、QRコードを作成するための事前設定を行います。左上の『ファイル』タブをクリック「します。
左下の『オプション』をクリックします。
『リボンのユーザ設定』(1)をクリックし、『リボンのユーザ設定(B)』の下にある『メインタブ』内にある『開発』(2)にチェックが入っていない場合はチェックを入れテ『OK』(3)をクリックします。これで事前設定は完了です。
ホーム画面に戻ったら、右から2番目にある『開発』(1)タブをクリックし、『挿入』(2)⇒『開発』(1)⇒『コントロールの選択(3)』(赤枠)の順にクリックします。
『コントロールの選択』ウィンドウが表示されたら、『Microsoft Barcode Control 16.0』(1)を選択して『OK』(2)をクリックします。
すると、マウスカーソルが『+』に変化しますので、QRコードを作成したい箇所をクリックするとバーコードが作成されます。作成後、任意の大きさに調整が出来ます。
次に作成したバーコード上でマウスを右クリックして『プロパティ』を選択します。
『BarCodeControl』のプロパティ画面が表示されました。左の画面が初期値で、右がQRコード用にバーコードのスタイル(バーコード⇒QRコードへ変更)とアクセス先のURLを指定しています。オブジェクト名『Style』と『Value』を以下の通りにそれぞれ変更します。
- Style:11
- Value:アクセス先のURL
値をそれぞれ変更すると、以下の通りQRコードに変化します。これがExcelでQRコードを作成する方法です。作成後、スマートフォンなどでコードが正常に読み取れるか、設定したURLにジャンプできるかをそれぞれ試してみてください。
Wordで作成
次にWordで作成してみます。手順はあまり変わりません。Wordを起動します。起動後、Excelと同様にQRコードを作成するための事前設定を行います。左上の『ファイル』タブをクリック「します。
左下の『オプション』をクリックします。
『リボンのユーザ設定』(1)をクリックし、『リボンのユーザ設定(B)』の下にある『メインタブ』内にある『開発』(2)にチェックが入っていない場合はチェックを入れテ『OK』(3)をクリックします。これで事前設定は完了です。
ホーム画面に戻ったら、右から2番目にある『開発』(1)タブをクリックし、『挿入』(2)⇒『開発』(1)⇒『コントロールの選択(3)』(赤枠)の順にクリックします。
『コントロールの選択』ウィンドウが表示されたら、『Microsoft Barcode Control 16.0』(1)を選択して『OK』(2)をクリックします。
文書上にバーコードが作成されます。
次に作成したバーコード上でマウスを右クリックして、『プロパティ』を選択します。
『BarCodeControl』のプロパティ画面が表示されました。左の画面が初期値で、右がQRコード用にバーコードのスタイル(バーコード ⇒ QRコードへ変更)とアクセス先のURLを指定しています。オブジェクト名『Style』と『Value』を以下の通りにそれぞれ変更します。
- Style:11
- Value:アクセス先のURL
値をそれぞれ変更すると、以下の通りQRコードに変化します。これがExcelでQRコードを作成する方法です。作成後、スマートフォンなどでコードが正常に読み取れるか、設定したURLにジャンプできるかをそれぞれ試してみてください。
まとめ
これがWord/ExcelでQRコードを作成する方法です。基本的な流れとして
- Access 2016 Runtime の導入
- リボンのユーザ設定で『開発』タブを有効化
- バーコードを作成
- バーコードのスタイルをQRコードに変更し、読み取り先のURLを指定
となっています。Word/Excelでも手順にそれほど違いはありません。
最初の設定が必要であるという事に気づきにくいかもしれませんが、一度設定してしまえば後は簡単に作成する事が出来ます。
業務で作成する機会がもしあるなら、ぜひ試してみてください。
本ページが参考になれば幸いです。