本ページでは、モバイルSuicaのiPhone版『Apple Pay Suica(アップルペイ スイカ)』でおトクにグリーン車を利用する方法を解説します。
関東の多数エリアで運用している『普通(快速)列車グリーン車』。
2004年10月以降、宇都宮線・高崎線をはじめ、グリーン車を連結する東日本エリア全線にてSuicaでのグリーン券購入が可能となりました。
その後、モバイルSuicaが普及して以降、「おサイフケータイ」対応のガラケーやPHS、Xperiaシリーズなどのスマートフォン(Android OS)でもグリーン券が購入できるようになりました。
そして2016年10月に『iPhone 7』シリーズが発売されて以降、iPhoneでもSuica定期券や新幹線モバイルサービス(現在はサービス終了)、グリーン券の購入がICカード乗車券なしでできるようになりました。
グリーン券を購入する上でのモバイルSuica・Apple Pay Suicaのメリット
何といっても『場所を選ばない』これに尽きます。ICカード乗車券での購入の場合、グリーン車が停車するホーム(グリーン車の乗車駅など)まで行き、グリーン券売機を探してそこで購入する必要があります。これが思いのほか面倒で、券売機を探すのに結構時間がかかったりします。(通常はグリーン車の乗車位置付近に設置されており、ホーム上にも案内があります。)
Apple Pay Suicaの場合、乗車駅さえ決まっていればグリーン車の乗車駅までの移動中、または移動前にあらかじめ購入といったことも出来ます。この違いは結構でかいと実際利用して感じました。
Apple Pay Suicaで実際に購入
それでは実際にiPhoneでグリーン券を購入する方法を紹介します。購入方法は東日本エリア共通です。路線別の手順違いはありません。
以下の記事はiPhone(Apple Pay Sucia)での購入方法です。ICカード乗車券でのグリーン券購入方法は↓こちらをご覧ください。
手順
iPhoneのトップ画面から『Suica』アプリを起動。
パスワードまたはTouch IDでログインします。ログインしたら、画面の下にある『グリーン券』をタップします。
『新規購入』をタップ(1)。まずは乗車駅を入力(2)。駅名を入力すると、候補が出てくるので、該当の駅名を選択。(3)
次に降車駅を入力。駅名を入力(1)すると候補が一覧で出てくるので、該当する駅名を選択。(2)乗車駅渡航者駅を確認。(3)
問題が無ければ、画面右上の『次へ』をタップ。(4)
『購入内容確認』画面が表示されたら、購入内容を確認した上で決済方法をタップ。(1)
『Suicaグリーン券を購入します ※選択した場合、取り消しはできません』とポップアップ形式で表示されたら、『購入』(2)をタップ。 ※キャンセルしたい場合は、『キャンセル』をタップ。
『Suicaグリーン券の購入が完了しました』と表示されたら、『OK』をタップして購入手続きは完了です。
注意事項
- 上記手順をグリーン車乗車時までに行わないと、車内販売料金として260円が追加で掛かってしまいます。乗車前までに必ず購入手続きまで完了させるようにしましょう。 ※料金については別記事の『【グリーン車】Suicaを使って宇都宮線グリーン車に乗る方法と料金・運行区間など』に記載しています。(『グリーン料金』部分)
- グリーン券の有効期間は購入日当日のみです。翌日以降の利用は出来ません。
- 一度購入処理を完了させた状態で払い戻しをする場合、手数料として220円差し引かれます。また、払い戻し手続きよりも先に別のSuicaグリーン券を購入した場合、払い戻しができなくなるので注意してください。
グリーン車に乗車
購入手続き完了後、グリーン車に乗車します。列車は宇都宮・高崎線、東海道線、常磐線が10両編成または15両編成、横須賀・総武快速線は11両編成または15両編成で到着します。グリーン車は4号車と5号車に連結しています。
下の画像は、グリーン車の車内(平屋席)です。他には2階席と1階席があります。2×2の4列シートで、特急の普通車指定席とほぼ同等のグレードとなっています。
乗車後、座席上の赤ランプが点灯している座席に座り、先ほどグリーン券を購入したiPhoneを座席の上部にあるSuicaマークにかざします。(赤枠)
緑ランプに変わったら、あとは降車駅までゆっくりとくつろぎましょう。 ※ただし、乗り越しには要注意です。
肘掛けの側面に背もたれをリクライニングさせるボタンがあります。ボタンを押しながら背中で座席をグっと押すと倒すことができます。
座席背面に大型のテーブルがあります。お弁当を食べたり、パソコンを使って仕事もできます。(ただし、現時点で運用中の列車には電源コンセントはありませんので注意。 ※横須賀・総武快速線E235系1000番台電車には電源コンセントが搭載されており、スマートフォンやタブレット端末の充電などが可能です。)
テーブル下にはペットボトルなどの飲み物を置くことができます。
さいごに
以上がSuicaグリーン券の購入から乗車までの流れとなります。この列車は普通または快速列車なので、青春18きっぷや北海道東日本パス・休日お出かけパスなどの乗り放題系パスでも利用が出来ます。長距離移動の際には一度利用してみてはいかかでしょうか。