この記事を上げる前に『【Windows 10 / 11】既存の入力文字が上書きされてしまう場合』の記事をアップしました。
内容はWord等のオフィスソフトで文字入力中に、初期の『挿入モード』が気づかない間にInsertキーを押してしまったことにより『上書きモード』となってしまうというもの。
レジストリの設定でInsertキーそのものを無効化するバイナリデータを追加する事により『上書きモード』にさせないといったことが出来ます。
このページではその手順を紹介します。
『上書きモード』を無効化
以下が上書きモードを無効化する方法です。手順に沿って実施してください。また、レジストリ エディターの設定の反映にはパソコンの再起動が必要になります。作業中のデータがある場合はあらかじめ保存しておいてください。
画面左下『スタート』の隣にある『検索(虫眼鏡マーク)』(1)を選択し、検索ボックス上に『regedit』と入力(2)し、『レジストリ エディター』(3)を選択します。
『このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?』と表示されたら、『はい』を選択します。
これがレジストリエディターのトップ画面です。ここから以下の手順でInsertキーの無効化の画面まで進みます。
上記手順で『Keyboard Layout』配下までたどり着いたら、画面右側でマウス右クリック ⇒ 『新規』(1) ⇒ 『バイナリ値』(2)の順に選択します。
『新しい値』を選択してマウスを右クリックし、『名前の変更』を選択します。
リネームしたら、マウスを右クリックして『バイナリ データの修正』を選択します。
『バイナリ値の編集』ウィンドウが表示されたら、以下の値を手動で追加します。(コピー&ペーストは出来ません。)追加が終わったら『OK』を選択します。
00000000(自動で入力されます) 00 00 00 00 00 00 00 00
00000008(自動で入力されます) 02 00 00 00 00 00 52 E0
00000010(自動で入力されます) 02 00 00 00
これで『上書きモード』無効化の設定が完了ですが、設定内容を反映するにはパソコンの再起動が必要となります。再起動後、WordなどでInsertキーを押しても入力文字が上書きされないことを確認します。
『上書きモード』無効化を削除
上で紹介したInsertキーの無効化を削除したい場合(『上書きモード』を再度有効化)したい場合、設定上でマウスを右クリック ⇒ 『削除』を選択します。
『一部のレジストリ値を削除するとシステムが不安定になる場合があります。この値を完全に削除しますか?』と表示されたら、『はい』を選択します。
削除後、パソコンの再起動が必要となります。再起動が終わったら、Wordなどで『上書きモード』が再度有効になっていることを確認出来たら設定完了です。